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アウトドアで注意が必要な生物

スズメバチ キャンプ・アウトドア
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キャンプやバーベキュー、ハイキングなど屋外活動がより盛んになる夏。
近頃の夏は本当に暑く、熱中症対策はしっかりと行っていきたいところです。
そして屋外活動をするときに熱中症対策と同時に忘れてならないのが虫(虫刺され)対策です。
キャンプなどのアウトドアを楽しむ時にぜひ知っておきたい危険な虫や虫対策についてを紹介いたします。

緑豊かなキャンプ場とカラフルなテント

アウトドアで最も気を付けたい虫などの生き物

  • マダニ
  • スズメバチ
  • アシナガバチ
  • ブヨ(ブユ、ブト)
  • アブ
  • ムカデ
  • 毒グモ
  • 毛虫
  • ヤマビル
  • ヒアリ

虫以外

  • マムシ
  • ヤマカガシ

上記は屋外活動中、特に木々や草むらなどが多いキャンプ場や公園などで遭遇することが多い生き物です。

どれも刺されたり咬まれたりしないよう注意が必要な生き物ですが、死亡につながることがある特に注意が必要な虫として知られているのが「マダニ」と「スズメバチ」です。

スズメバチについては、深い知識がなくても危険であることはみなさん何となくお分かりだと思うのでここでの説明は省略します。ついでに言えば「イノシシ」や「熊(ツキノワグマ、ヒグマ)」ももちろん危険ですが同じく省略します。

それではマダニについて詳しく見ていきましょう。

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野外活動での要注意生物「マダニ」とは

日本に生息するマダニは、ダニ目に属するヒメダニ科とマダニ科の2科46種(または47種)が存在しています。
そのすべての種が吸血寄生性で、主に哺乳類や鳥類、爬虫類に寄生し吸血して生きています。

マダニ
マダニ(画像出典:写真AC

体長は1㎜~3㎜程度。クモと同じ8本脚(幼虫期は6本)です。
山や河川敷、公園などの茂みや草むらに生息し葉などにくっついていて、宿主となる動物や人が触れた時に乗り移ります。飛んだりジャンプするようなことはありません。

なぜマダニが危険なのか

マダニに毒があるから危険だと思っている人はいませんか?それは間違いです。
マダニに毒があるから危険なのではなく、マダニが媒介しているウイルスや細菌等の病原体がもたらす感染症にかかってしまうことが危険なことなのです。
そして病原体を保有するダニに咬まれることにより起こる感染症のことを「ダニ媒介感染症」と言います

吸血して大きく膨らんだマダニ
吸血して体が大きく膨らんだマダニ。吸血前は体長3~8㎜だが吸血後は10~20㎜ほどになる(画像出典:pixabay

主なダニ媒介感染症

厚生労働省のサイト(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164495.html)に掲載されている主なダニ媒介感染症は以下の通りです。

・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
 主な症状は発熱、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、下血、頭痛、筋肉痛、意識障害、失語、リンパ節腫脹、皮下出血など。
 重症化すると死に至ることもあり致死率は10~30%程度といわれています。
 西日本で発症の報告が多く上がっていますが、東日本や北海道にもマダニは生息しており、日本全国どこにいても注意が必要です。
 現在のところ有効な治療薬やワクチンはなく、対症療法しかありません
・日本紅斑熱
 主な症状は発熱、発疹、刺し口(マダニに咬まれた痕)、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感など。
 2019年には318件の感染報告がありうち13人の死亡が報告されています
 抗菌薬投与による治療が行われます。
以下は日本では少ないですが症例が報告されているものです。
・回帰熱
・クリミア・コンゴ出血熱
・ダニ媒介脳炎
また、マダニではないですがつつが虫病も同ページに記載されています。
他にも「Q熱」「ライム病」などがダニが媒介する主な感染症としてあります。

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マダニに咬まれないための対策

マダニに咬まれないための対策としてまずしておきたいことは肌の露出を少なくするです。
春から秋にかけてはキャンプやバーベキュー、登山やハイキングなどアウトドアを楽しむ機会が多くあります。しかし同時にマダニが活発に活動する季節でもあります。

熱い夏場は熱中症対策の意味も込めて肌の露出がどうしても多くなってしまいますが、マダニが生息していそうなところ、特に草むらや茂みなどに入って行ったり近づいたりするときは長袖長ズボンの服装を選びましょう。できるだけサンダルも避けてください。
さらにできるならハイネックのシャツを着たり、首にタオルを巻くなどして肌の露出を少なくしてください。
またマダニの侵入を防ぐためにシャツの裾はズボンの中に入れ、ズボンの裾は靴下に入れるなどして対策します。

ただこれらの対策は30℃を超えるような日や、そうでなくても日差しの強い日、身体を動かすことで体温が上がりそうなときなどは、逆に熱中症の危険が出てきます

熱中症で倒れてしまっては元も子もありません。「できるだけ」肌の露出を少なくするということで対策すればよいかと思います。
どうしても肌が露出してしまう所には「忌避剤」(虫よけ剤)を使うことでマダニを寄せ付けない効果が期待できます。忌避剤とはつまり虫よけスプレーのことです。

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どのような虫よけスプレーを使えばよいか

虫よけスプレーと言っても、含まれる成分によって違いがあります。
ではどのようなものを選べばよいかというと「ディート」か「イカリジン」が多く含まれているものを選ぶことです。

ディートとは世界中で最も多く使用されているとされる虫よけ成分です。日本でも50年以上使用されている実績があります。
ディートには対象となる虫の感知能力を撹乱し吸血行動を阻止する効果があります
そのディートが30%配合されているものを使用すると比較的高い効果が期待できるようです。
ただディートが含まれた虫よけには使用制限があります。
生後6か月未満の乳児には使用しない
生後6か月以上2歳未満の乳児・幼児への使用は1日1回まで
2歳以上12歳未満の子どもへの使用は1日1~3回まで
12歳以上には使用制限はありません
忌避効果がある虫はマダニ・蚊・ブヨ・アブ・イエダニ・ノミ・トコジラミ(ナンキンムシ)・ヤマビル・サシバエです。

ディート30%配合【第2類医薬品】※12歳以下使用不可
アース 医薬品 サラテクト リッチリッチ30 エアゾール 200ml 虫よけスプレー

ディート原液換算10%配合 使用可能年齢:生後6ヶ月以上(使用上の注意をよく読むこと)
アース コールマン サラテクト ミスト 200ml 虫よけスプレー

またディートと同じように忌避成分としてイカリジンが配合されているものがあります。
こちらは1986年にドイツで開発され2015年に日本で承認された新しい虫よけ成分です
ディートと同様に対象となる虫の感知能力を撹乱して吸血行動を阻止する効果があります
ディートとの違いは年齢による使用・回数の制限が無いことです。
またマダニ・蚊・ブヨ・アブ・イエダニ・トコジラミ(ナンキンムシ)・ヤマビルには効果がありますがノミ・サシバエには効果が認められないようです。
イカリジンが15%配合されているものが高い効果が期待できるようです。
また虫よけ剤独特の臭いが無く、衣類にやさしい成分なので服の上からも使用できるようです。
ディートと若干の違いがあれど基本的に効果は変わりませんので、子どもや衣類が心配な人はイカリジン配合の虫よけを使用した方が安心できそうです。

イカリジン15%配合 年齢制限なし
フマキラー 天使のスキンベープミスト プレミアム 200ml 虫よけスプレー

※これらの情報はアース製薬(https://www.earth.jp/saratect/index.html)とKINCHO(https://www.kincho.co.jp/icaridin/index.html)のサイトを参考にしました。

ちなみにディートであれイカリジンであれ忌避剤は「殺虫剤ではない」ということをお忘れなく。

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虫よけスプレーの過信は禁物

看護師が腕でバツをしている

ディートやイカリジンなどを含む虫よけスプレーは、虫よけとしての効果を期待できるものではありますが「絶対に虫に刺されない」「虫が寄ってこない」というわけではありません。

虫よけスプレーをしていても虫は寄ってきますし、刺すときは刺します。
先ほども書いた通りできるだけ肌の露出を少なくすることに併せて虫よけスプレーを使うということが大切です。

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キャンプ場にも出現する毒ヘビ「マムシ」「ヤマカガシ」にも注意を

自然に囲まれた環境にあるキャンプ場には注意すべき危険生物がほかにもいます。それは毒ヘビです。
国内に生息する毒ヘビは、ウミヘビの仲間なども加えると21種類います。そのうち最もよく耳にするが「マムシ」だと思います。

苔むした木の上でとぐろを巻くマムシ
日本にいる毒ヒベの代表であるマムシ(画像出典:ぱくたそ

マムシは琉球列島を除く国内全土に分布しており、春から秋にかけては活動的になり思わぬところで出くわすこともあるかと思います。

また以前は無毒と言われていたヘビが「ヤマカガシ」。無毒と言われていたのにある日突然「有毒」と言われても当時の人たちはあまりピンとこなかったんじゃないでしょうか。
こちらは主に本州・四国・九州とマムシと同じく国内に広く分布しています。
ちなみに1973年に有毒種であると報告されたとのことです。

ヤマカガシ
マムシより強い毒をもつヤマカガシ(画像出典:写真AC

そして恐ろしいことにヤマカガシの毒はマムシの毒よりも3倍ほどの強さがあるということです。

私はヤマカガシよりもマムシの方が身近な生物だと思っていましたが、生息数はヤマカガシの方が多いとのことで意外だなと思いました。

どちらも生息域は人間の暮らしに比較的近く、特に水辺に生息しています。カエルをよく捕食することから水田付近は特に多くいます
水辺や水田などに近づくときはヤマカガシやマムシが潜んでいるかもしれないと注意してください

ヘビに噛まれてしまったら

もしヘビに噛まれてしまったらどうすべきでしょうか。
ヘビについて詳しい人ならともかく、普通の人なら噛んだヘビが毒ヘビか無毒の蛇かを見極めるのはとても難しいことです。ヘビに噛まれてしまった場合の対処をまとめました。

  • まずは落ち着くこと(パニックにならない)
  • 清潔な水が使える状況だったら患部を水で洗い流す
  • 噛んできたヘビを見ていたら模様や大きさなど特徴を覚える
  • 可能であればスマホなどで写真を撮る
  • 噛んだヘビがマムシやヤマカガシの可能性があるなら119番通報をする
  • 119番通報しなかった場合でも、噛まれた人の体調に変化がないか観察し何かあればすみやかに医療機関を受診する

マムシやヤマカガシに噛まれても即死ということはまずないようですので、まずは落ち着いて行動することを心がけてください。

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まとめ

春から秋にかけてのキャンプやアウトドアはとても気持ちがいいですが、反面虫が多く出現する季節でもあります。
正しい知識や事前準備をしっかりして危険な虫やヘビから身を守り、アウトドアを楽しみましょう!

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